世界遺産カンボジアへの旅 その4−1

 


2008年10月29日(水)

朝4:15に起床・・・外はまだ真っ暗。

隣室の日本人が夜遅くまで大声で騒いでいて、寝付きが悪かった分眠い。

5:00にピックアップされるので支度。

外は生ぬるい。
雲がかかっていてこれは日の出拝めないだろうなぁ〜と・・・。

まだ暗い中、屋台もちょろちょろ。
そしてトゥクトゥクが沢山ワットに向かって走ってる。

バイクやチャリ組はヘッドライトを装備してたり、片手で懐中電灯照らしながら走っている!

5:17 チケットブースに到着。

こんな朝早くからもチケット買えるんすよ・・・スゴイ。
(うちらは、3日間通しのチケットなのでいらんけど。)

薄暗い中、持ってきた懐中電灯で足元照らしながらワットへ。
遺跡の中は暗い。

5:30 アンコールワットの境内に到着。

日の出を見ようと、大勢の人が既に到着済み。

立ってたら、蟻が足を登ってきて噛むので、イテーヨ!
冗談抜きに痛いっす。ハンパないっす。
石の上に退避〜。

雲は取れそうにない。
波乗りのような雲が面白い。

この時期は塔のやや右側に日の出が上るらしい・・・
が、雲が厚くてこりゃ無理だなぁ。

春分・秋分の日は塔の中央から太陽が昇るように計算されているそう。
ガイドさんの携帯写メを見せてもらうがきれいだ。

ガイドさんから、
「じゃあ、自由時間!6:10にここに再集合」

どうせここでボーっと待ってても、朝日は見られないのはわかっているから、あちこち探索。

お土産屋さんの裏側には、僧の住居部とかもあります。

昨日歩けなかった回廊部分の探索へ。

回廊はまだ真っ暗。

誰もいない分、怪しさ倍増♪

懐中電灯で壁画を照らすとなんとも幻想的っす。

まだ下書き段階の朱色の船が残ってました。

それから池の前へ。
朝なので睡蓮が咲いててきれいだ。

もうすっかり日の出の時間なんですが・・・
太陽はぜんぜん見えません・・・

本来なら赤い点の部分に太陽が昇るんだけど・・・
今日は結局空すら染まらず・・・

夕日も見られなかったし連敗中・・・。

 


6:10 集合してバスへ戻る。

結局、朝日は拝めずです・・・はい・・・

橋の部分にて。

片側の未修復部分には阿修羅の足あとと伝えられている足・・・ここだけ異彩。

戻る最中、女の子から、ハガキ買って買って攻撃。
10枚入りで1$と、けっこう安かったので買う。
見られなかった遺跡の赤焼けも入ってるし。

でも一人から買うと他の人も寄ってくる。
いやもう買わないし・・・いらないと言うと舌打ちが聞こえてくる・・・orz

 


6:30過ぎ ホテルへ戻って一端朝食。

雨がぱらついてきた・・・今日は朝から雨って、まさかずっと雨か!?
今日の観光はどうなる?!

ラスト朝食。

このホテルの朝食は、なかなか美味しかったなぁ。

部屋に戻って荷物の片付け。

12:00チェックアウトだけど、
今日も遺跡観光が入っているため、戻って来るのは14:00くらい。

で、荷物はクロークに預けないといけないのがメンドクサイ。

 


7:30 まだ時間はあるなあ。

雨はいよいよ本降りになってきた・・・。

おかみちょん、ラストスニーカーを濡らしたくないので、生乾きのヤヴァい靴も常備して、車内放置することにした。
戻ってからスーツケースに荷物突っ込むのが面倒だけど仕方ない。

本当は最後だから、外歩きしたかったんだけど、靴を濡らしたくないのでパス。
だんなちょん一人だけで朝の散歩へ。

やはりこういう国では、サンダルが最強。


とりあえずセンターマーケットへ。

これまたホテルから徒歩5分と近い。
しかし、時刻はまだ 7:45。どこの店も全然開いてない・・・

それでも、なんとか1軒だけ開店してた。

これまで、自分用のおみやげを買ってないので、記念に小さ目の獅子を購入♪

遺跡の回廊の浮き彫りにも使われているのと同じ石材らしい。(ほんとか?)
20$からスタートして、6$で値切り購入。

珍しいことに、ナーガの象もあったけど、30cm級の巨大なやつしかなかった・・・(泣)

道端の露店で、噂の焼きバナナを発見!買わねば!

ここで、ガイドブックから暗記した、ナケナシのクメール語で勝負!

「トライ・ポンマーン?」 (いくらっすか?)
「ああ、ムオイ・ポアン!」 (1000だよ)

おお!ちゃんと意思疎通できたよ! (ノ ̄∇ ̄)ノ
上海で初めて自然に肉まんが買えた瞬間を思い出したよ(笑)

1個1000リエル(約25円)です。安いです。
ビニール袋に入れてくれました。

ホテルに戻って、葉っぱを開けてみると、
これがなんと!バナナ入りもち米。

小さいバナナの周りに、もち米を巻いて、蒸し焼きにした軽食。

これがなんとも、うまぁあああ!

他にも色々朝食系屋台・・・気になる気になる。

 


8:10 今日のツアーのお迎えが来た。

なんか見たことある車だなあ、と思ったら・・・
昨日の観光でいっしょだったドライバーさんだったよ(笑)
おおお〜!またまた会ったね!という感じで、お互い賑わう。

この日も、車1台+ドライバーさん+ガイドさん1名に、うちら2人だけの貸し切り状態。こりゃいいや♪

今日のガイドさんは、ソテアラさん。


8:30 チケットチェックポイントに到着。

大雨の中、屋根無しトラックに満載の学生たち・・・みんなズブ濡れだが、すごく嬉しそうだ。
ガイドさん曰く、「今日は王様の誕生日で、3日間お休みなので。みんな遊びに行くところですね。」
手を振ったら振り替えしてくれた。

そのうち天気回復〜♪雨が止んでいる!いいぞその調子だ!!

9:20 クバール・スピアン着。

意味は、クバール(頭)・スピアン(橋)です。

このころには雨はすっかりあがった。よっしゃ!

入口には簡単なメシ処とお土産屋がある。
トイレもきれいだ。

お土産売りの女の子たちが日本語を駆使!
「買って〜!」
「いらなーい」
「じゃあ、帰りに買ってよ!約束だよ!顔おぼえたよ!」

いや・・・約束しないし(^-^;;)

ここから、約40分、1500mの山道。

巨岩と低木林の続く道、あと○○○mという表示に励まされつつ登る。

きつい道を想像してたけど、いい感じに整備も進んでいて、非常に歩きやすい。

左上画像=象のりば。
こちら別ルートで、象の道も整備しているのだとか。
が、象が見つからなくて、まだ観光客の運搬は出来ていないらしい。

時々、観光客とすれ違う。
欧米人多し、時々日本人、稀にアジア人。

キノコ型の巨岩。
その下には枝が沢山立てかけられている。
ガイドさんによると、柴をここに干してるそうな。
田舎ではまだまだガスが高くて(1L1$)買えないので、木を燃料にしているそうな。
こんな所まで取りに来るのか・・・。

ゴミ箱がとてもらぶり〜。
景観にあってるなぁ。

これまた巨岩の隙間に祈る場所。
地元の人は熱心です。

その近くに滝。
ガンジス川になぞられたその景色、感動ものです。

手をつけてみると生暖かい感じ。
ガイドさんは顔を洗い、だんなちょんはスポーツサンダルだから足首までつかる。

今は雨季なので豊富な水が流れているけど、乾季だとこの滝が無くなるそうな。

ガイドさん曰く、この遺跡を見るなら11月から12月くらいが水の量も適量で一番きれいなのだそうだ。
(11月中旬から乾季に入る)

この遺跡をググったときに行った人の話だと、
雨季は大雨で水が濁って、川底が見えなくなるから行く価値がない。
という意見もあったけど、この日も朝大雨だったけど、きれいに見えました。

どっちかって言うと水量の方が問題で、深すぎると窪んだ場所が見えにくい。

左上は王の沐浴場

この日は赤矢印部分にいる涅槃仏が水中埋没しており薄っすらとしか見えませんでした。

肝心のヨニと5つのリンガは良く見えました。

この辺りから上流200mほど彫刻が素晴らしいです。

リンガの上を流れた水は、浄化されて聖なる水に変わり、その水に沐浴すれば、あらゆる病気が治ると言われているそうな。
で、この聖水が下流の町に流れていくように。
だから、こんなに川床にリンガを彫りまくったらしい。

ガイドさんに言われないと気づかないようなところに彫刻がある。

これは・・・カエルたんだそうです。

バラモン僧が毒入り水を飲もうとしたときにカエルたんが救ったという伝説から。

これまたわかりづらい場所に巨岩に彫刻。

あちこちあります。さりげなく隠れてます。

ヴィシュヌ神、蓮の花などなど。

水の流れで磨耗して消えていないのが不思議!?

ここにも彫刻があります。

こちら上流にある王の奥さんの沐浴場で、
シヴァ神
の妻ウマが結婚式に向かう場面が彫られているそう。

左上、ヤモリちゃん?もいます。

そこら中、水底にリンガ。

そして石橋(右上)に到着。
巨石が橋のように見える。

遺跡見ながらここまで確かに40分。あっという間。

石橋から先の光景。ここらへんの彫刻が一番きれいです。

水底には大きな円。

ここで20分のフリータイム。

ガイドさん、木陰で座ってます。
ぶっちゃけ聞いてみたら、
やっぱりこのコースのガイドは、山道を登るから大変、というか面倒。
だそうです(笑)

連チャンで同じコースをガイドするようなことは、あまりなくて、ちゃんとローテーション組まれているそうですが。

じっくり彫刻を見る。

これまたアーナンダに横たわるヴィシュヌ神とリンガなど。

フランス人に発見されたブラフマー神

がしかし・・・

この先は立ち入り禁止。

学者チームがこの先を調査中とのことで、
しかもこの先のエリアもまだ地雷撤去が完了していないため、一般人には公開されてません。
残念!!!!

しかし、内戦時代、こんな田舎のこんな山中の至るところに地雷仕込むってどんだけ・・・。

蔓を利用したブランコ。

半壊した蟻塚とか。何層にも部屋があって面白い。

岩盤の上から下の景色・・・ジャングル〜。

ということで、帰りは下りなので20分くらいで下山。
ちなみにガイドさんは、サンダル履きなのに、
あんたは忍者か?!松尾芭蕉か?!
というくらい健脚で、
歩行速度も速い。
年寄りじゃあ付いていけないよ〜(笑)

駐車場に戻ると、さっそく女の子たちが寄ってきて、
「Tシャツ買って〜♪ さっき約束したよね〜♪」の攻撃・・・。

いや、約束してないし(笑)(ノ ̄∇ ̄)ノ

駐車場エリアはこんな感じ。

バナナとかパイナップルがいい感じです。

大量に汗かくので水ペットボトルは超必須だった。

11:00 出発。

こちら途中窪みにハマって放置されている砂利運搬トラック・・・。

いつまでこのままなんでしょうか・・・。

続く


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