世界遺産カンボジアへの旅 その3-1

 


2008年10月28日(火)

本日も朝6:00に起床。旅先だと寝てるのがもったいないので、早起きできるから不思議だ。

とっとと朝食を取って朝の散歩に繰り出す。

街中でみなさん、朝の食事中。

(左)近所のお寺の尼さんも食事中。

昨日と違う方向へ。

カンボジアもバイク天国。

学生さんの通学もバイクが多いですよ〜。

メットがイカス女の子!

朝早くからやっている服の店・・・マネキンがイカス!

シェムリアップ川は街路樹も多くて癒されます。

 

こちら・・・肉屋の看板なんですけどね・・・(汗)

楽しそうにバイクに乗って、彼らが向かう先は肉屋、って、なんというシュールさ!!

メインストリートはアスファルト化しているけど裏通りはまだまだ赤土むき出したまま。

大雨のときにそこを走ったりすると泥が跳ね、晴れた日には土煙もうもうで黄砂飛来どころではありませぬ。

結果このように迷彩塗装の車が誕生(笑)
土のキメが細かいのでホントきれいに均一に塗られてるんですよ・・・。

もちろん歩行者も砂っぽい空気を吸う派目になるので、裏道には要注意。

 

 

今日はホテルの近くにあるワット・ポー寺院へ。

お寺巡りは楽しいなっと♪

キッチュなものが色々ございます。

カンボジアではこの時期でも蓮の花が咲いており、
ペットボトルに生けてありました。

こちらの寺院は、学校から貧困層救済のための施設まで。
いろいろ混じったテンコ盛り。

朝のお勤めとともに、楽器演奏の練習の音色が聞こえる。
ガムランみたいな感じ。

しばし聴き惚れる。

寺院内を歩いていたら、若い見習い僧侶に話しかけられました。
英語で・・・

どこから来たのか?から始まり、何日の滞在、どこに行った?とか。

境内にある教室で、朝・夕みっちり勉強だそうです。
手にしている教本はTOEFLの本。
英語はかなりスラスラでこちらがしどろもどろですよ(苦笑)

更にこれから日本語を習い始めるそうで、これは何と言うのか?と聞かれたりでしばしレクチャー。

ちなみに某ガイドさんは英語も習ったけど、日本語習ったら忘れました・・・と言ってました。
語学は生き物。使わないとどんどん忘却です・・・。

15分ほど談話して、「じゃあ、授業があるから」とお別れ。
一期一会の記念にパチリ。

いいねえ、こういう偶然の出会いって。記憶に残りますわ。

 


もうすぐ今日のツアー客の集合時間なのでホテルへ戻る。

今日は郊外の遺跡探訪です。カンボジアリピーターに人気の所です。

だいたいはシェムリアップ周辺のワット・トム・ロリュオスなどを見て、ベトナムやタイと合わせて移動する人が多そうですが、
うちはカンボジア1本で遺跡堪能コースをチョイス。

やっぱり移動も時間の無駄だし、じっくり一国を見たいところ。
それでも日数的に今回は短いので行かれない場所も多し・・・しょぼ〜ん。

8:00 ホテルを出発

さて、今日は何人の観光客といっしょかな?と思ったら・・・

なんと我々2名のみ。貸し切り状態。
こりゃーいいや(笑)

今日のガイドは、ボンティットさん

ワンボックスに乗って、いざ出動!

郊外の街並みは東南アジアな風景が続きます。

なんということでしょう!
ガイドさんが、「シートベルトしてください。」と言うではありませんか。

シェムリアップの中心を走る国道6号線は、日本の援助で作り直したので、かなり平坦にできてます。

しかし途中から、中国が援助して作ったエリアになると、ガタガタし(ほんとかよ?(笑))、更に舗装していない道は危ないからとのこと。

トラックの上。

これから農作業に向かう人々。
バイクから生活用品まで積んで移動する車・・・色々です。

 

これはとあるカンボジアの方のお話なのですが・・・

昔、第二次世界大戦後の撤収時に、カンボジア国王は日本兵に対して手厚い保護と物資の補給で助けてくれました。
今は日本等各国が色々な援助をしていますが、そういう相互関係でカンボジア人は日本人に対して友好的です。

ちなみにどこの国も、たいては隣国とモメてたり、紛争状態になってたりしてますが、カンボジアも・・・
タイ、ベトナム、中国(ポル・ポトが文化大革命に影響を受けた)に対して、好印象を抱いてません。
ましてや、タイとは現在も国境紛争中だし。
かつては東南アジアを制覇したクメール帝国ですが、その後の歴史はいろいろですなあ。

まあ、田舎に行くと、そんなものは関係なく、まったりとした時間が流れているわけですが、考え方なんて十人十色。
一応こういう背景もあるので、ご注意下さい。

 

シェムリアップの街を出ると、一気に田舎の風景がひろがります。

カンボジアは農業大国。

なにより横長の風景・・・空が低く感じます。
緑豊かな低木林と湿地帯を含む水田などののどかな景色が続きます。
こちらの稲刈りは12月。青々とした水田が広がります。

牛の放牧なんぞも沢山みかけました。

ずっと見てても飽きない美しい原景色。

雨やトラ(昔はよく出没したらしい)に備えて高床式住居。
これは湿度の高いこの国において、風の通りをよくするのにも有効。

近年投資のために中国人と韓国人が土地を買い漁ってるそうな。
これから発展する国という期待も高いようです。

 


9:15 チケットゲート到着。トイレ休憩。

ここで本日の訪問地、コー・ケーとベン・メリアのチケットを購入。

ここはアンコール・ワットなどの遺跡チケットとは別枠。
別途、各$10、$5がかかります。

チケットの裏には、チケットチェックは色んな所であるから保持すること、1日券のみ、人に又貸ししたりしないことなどが書かれています。
ペナルティは遺跡によって違うけど$50とか。高額っす。

それから更にデコボコ道を行く。

あいかわらず、のどかな田園風景が続く。

このへんから、未舗装の道になる・・・

穴ぼこが多いので、安全運転でも車がグワングワン揺れる。
だが、寝る!


10:30 コー・ケー遺跡群に到着。

シェムリアップから85kmほどの距離。
でも、半分ぐらいが未舗装の道で、2時間半ぐらいかかったよ・・・

コー・ケーの遺跡エリアには、いろんな遺跡が点在しています。
全部あわせて、コーケー遺跡群。

語源は、コー(島)ケー(宝)=宝島だそうで、昔、クメール帝国の首都が、一時的にここに遷都されていたそうな。

林の脇には、なんと!「この先、地雷注意」の看板が!

この辺りの遺跡は公開されているものの、まだ林の奥の地雷撤去作業は不完全。
林の中にも遺跡が見えたりしますが、道を外れての探検は凶。

ちなみにガイドさんが、「あ、足元に地雷!気をつけてね」とジョーク。
そこには、牛さんの素敵なブツが点在しておりました。

て、遺跡の入口には青い看板が立ってます。
が、しかしこれ、「このへん地雷撤去完了」の看板だそうです。

遺跡の案内板かと思ってた。
ここはフランスが担当したところ。

各遺跡にはちゃんと遺跡の見張り番が常駐。

彼らは、毎日遺跡の周りを掃除したり、不法モノが荒らしたりしないように見張っています。

とはいっても近隣の村人さん達だそうで、
ハンモックで まったり過ごしてました しっかり見張っていました。

まぁ滅多に人来ないし・・・。事件とかめったに起こりそうにないし・・・。
これも、彼らの収入になるしね。

左下:村の女の子が遊んだ後。
どこの国でもケンケンパーみたいな遊びはあるようです♪

50mおきぐらいに廃墟があります。
完全に崩れていたり、けっこう外観が残っていたり。
全部見ていたら、とても時間が足りません。
ガイドさんオススメの特徴的なやつを、順番に見て行きます。

Prasat Krachap プラサット・クラチャップ
Prasat Neang Khmau プラサット・ネアン・クマウ(黒い祠堂)
Prasat Chamres プラサット・チャムレス 
Prasat Andong Kuk プラサット・アンドンクック

などなど、5、6ヶ所ぐらいを見学。(もう、どれをどの順番だったか、覚えていません(笑))

説明によると・・・

このコーケーが栄えていたのは、日本の室町時代です。

アンコール・ワットより190年も古く造営され、15年間ほど遷都されたそうな。

周辺には大小90以上の寺院が残ってます。
廃墟具合がなんとも美しいところです。

ここにも、血管の如く木の根で侵食された遺跡があります。

大地の生命力を見せ付けられます。

こちらも3つの塔が並ぶ。
ヒンドゥー教で、ブラフマー神、ヴィシュヌ神、シヴァ神の専用塔です。

今も地元の人の信仰心を感じさせる線香が・・・。

塔の中の地下部分には宝が埋まっていたそうで、
ほとんどが、タイから遠征してきたシャム王によって略奪された、とガイドさんが言ってました。

彫られた穴、開けられた蓋や、崩された跡が生々しいです。

崩れ落ちた天井からは光が差し込んでます。

 

豊かな自然

周辺には大きな木の種の抜け殻、蟻塚、マイマイ、ヤモリ・・・

アンコール遺跡の地獄の磔の絵にも見られた、トゲの木だそうです。

南国っぽい草花など。

 

塔の中央部にはたいてい、リンガと呼ばれる男性の象徴がドーン。

1mもある巨大なものは珍しいらしい。
破壊を免れたリンガもこのエリアでは数点見られます。

寺院の付近には体を清める沐浴池が必ずあり、そこから水を持って来て、このリンガにかけると排水路を通って穴から水が流れだし、王が身を清めたそうな。

(1)左上: リンガの上から水をそそぎます。

(2)右上: 溝に水が流れ込んできます(笑)

(3)右下: 水は塔の外に通じる穴を通って・・・

(4)左下: 聖水として落ちてくるので、ここで沐浴します。

 


数箇所の遺跡を見た後、12:15 トイレ休憩。

こちらのトイレも清潔でペーパーもありきれいでした。さすが世界遺産。

それから車で中心地へ移動します。

こちらもまた幻想的な美しさを誇る寺院です。
参道の柱がドミノ倒しの如く倒れてます。

遺跡の入口にはクメール語で注意書き。
ピラミッドのプラサット・トムには登らないでね、とか書かれているそうな。

ガイドさん、図を描いていろいろ説明してくれました。

ピラミッドを中心に、小塔が12個、整列して建ってたそうな・

彫刻なんぞもきれいです。

国内の方も観光に来てます。

ついにきました!

コー・ケー遺跡群の目玉、ピラミッド型寺院のプラサット・トム(高さ35メートル)

 

先ほどまで西洋人観光客が数人いましたが、今は貸し切り状態。

こちらでは珍しい階段式ピラミッドな寺院プラサット・トム。
チケットの写真の場所っす。

建築に携わったのは地元の人々で、強制ではなく信仰心のために、率先して手伝ったそうです。

ガイドさんの話によると・・・

てっぺん頂上には地面まで繋がる縦穴が開いているそうな。
昔、ヨーロッパの調査隊が調べている時に、頂上の床が崩れて、この穴に、十数人が落ちたそうな!
あまりに深くて細いのか遺体を回収できず、今でもその白骨死体が残っているそうだ。

もしや、盗掘者トラップ?! (((((((;゚д゚;)))))))ガタガタブルブル

一応、木の階段がついているが、かなり痛んでいる。
危険なので立ち入り禁止。

2005年頃には、まだ登れたようです。

くちょ〜!登りテー!Σ( ̄□ ̄;)

今や草ぼうぼうで、廃墟な雰囲気。

 

境内を一周する。

こちらの丘は、当時の王様のペットの象さんの墓
かなりお気に入りの象さんだったそうで。

この旗はワニを表しているそうです。人かと思ったよ・・・。
祠には白い象の像が収められてました。

左下:沐浴場である池。

水深5m前後でもしかしたら池の中に仏像やら色々沈んでいるかもねと。
ロマンですなぁ。

 


ここで昼食タイム 13:15.

プラサット・トムの入口に、ちょっとしたお店があって、ここで昼食を食べられます。

胃腸の弱い日本人観光客向けにお弁当が用意されていました。

いや本当は、現地のリアルなものを食べてみたかったんですがね・・・
ここはパックツアーの おせっかい 親切ですな。

チキンサンドイッチ・クラッカー・リンゴ・シリアルチョコバーです。
お腹いっぱ〜い♪美味しかった。

食べてたらワンコが憂い顔でおねだりしてくるではあ〜りませんか(笑)
ぐはっ!大人しくてかわいいっすよ〜。

そのウルウル目に負けただんなちょんが、チキンをお裾分け。

ビール瓶のフタ(アンコールビール)やワット柄の爪切りが置いてあったので見ていたら女の子が近づいてきました。

言葉はわかんないけど、フタの写真撮ってたら不思議がられました(笑)
「なんでそんなもん撮ってるの?」
現地の人には見慣れたものですからねぇ。

 

←ちなみにランチパックの入ってた袋。

きっちゅでかわいいタイプライターの絵は、FCCホテルのマークらしく、そこでお弁当を手配してくれた模様。

この後、15分ほどのフリータイムを頂き、再び探索♪

13:55 次の遺跡に向けて再び移動を開始。


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